これだけ!プレゼンの本質

野村尚義著 これだけ!プレゼンの本質

今回お勧めするこの本は
プレゼンテーションアドバイザー野村尚義さんが書いた本で
プレゼンテーションが上手に話せる本というより
極端な話滑舌が悪くて、口下手なままプレゼンテーションしても、
ビジネスで選ばれることができる本です。

 

そしてこのプレゼンテーションのコンセプトの作り方は
カフェのコンセプト作りにとても応用できるところが多々あります。
ちょっと意訳して言い換えると
チラシや広告といった販促活動を必要以上にやらなくても
競合店からあなたのカフェを選んで貰うことができる
ということです。

この本が
選ばれるためにはどうしたらいいか
というビジネスにおける本質をテーマにしているので
結構いろんなところで応用がきくんですよ
その中の一例を1つだしますね。

第2章 『選ばれないプレゼン4つの間違い』の中の
間違い2 『想いを込めて話せばわかってくれると思ってないか?』
の中にこう書いてあります。

 たとえば、あなたが家を建てるとき、思いはあるけど腕が無い大工に施行をお願いしたいと思えるでしょうか?
 
 たとえば、あなたがお医者さんに腹をきってもらうとき、思いはあるけど腕は無い医者を選ぶでしょうか?

 プレゼンで思いがあるのは当たり前。その上で腕がいるのです。

想いの強さとコンセプトとは違うもの。
コンセプトとは受け手のメリットにフォーカスしたものにしてはじめて『選ばれるコンセプト』になります。
この本の中の表現を使うなら『特有ニーズ』に設定してはじめて選ばれます。
ただ単に思いの強さをコンセプトにしてしまうと、選ばれにくくなります。

カフェの当てはめてみると、こんな失敗事例があります。

カフェを通してマクロビオティックを広めたいという方
特に野菜の素材のよさを伝えたいという熱い想いのカフェによくあるのですが。
ほぼ野菜そのままで出しているお店があります。

その気持ちはわかります。

瀧澤も本当に美味しい野菜は生で食べても素晴らしい味わいであることは十分認識していますし、そのまま食べることにも喜びを感じます。

ただしその味は【瀧澤が個人的に美味しいと思う味】
【お店に来ているお客様が美味しい味】ではあることが少ない
ということもよく自覚しています。

プロの料理人は
【自分が個人的に美味しいとする味】と【お店に来ているお客様が美味しい味】
を意識して区別しています。

そして傾向としては、素材を見極める必要があるので、プロの料理人が美味しいと思う味は一般的な味覚に比べてやや薄めであることが多いです。

野菜で言うなら、普通ならその野菜をそのままで『複数回食べ慣れるによってはじめて気づく味』を美味しいと感じ
そしてそれは『初回食べた時には気づきにくい味』であるということです。

プロの料理人はそれをふまえた上で、野菜を【料理する】という過程をいれて
野菜を一番美味しくわかりやすく味わえる状態にしてだします。

野菜推しのカフェでよくあるのが
『野菜本来の味を味わってほしい』という思いが強すぎて
『野菜本来の実力が相手に伝わっていない』
という現象です。

素材そのものの味を楽しんで欲しい、という想いや熱意もあるのかもしれません

しかし素材に手を加え、美味しくしてこそ料理

手を加えすぎてもいけませんが、『初めて食べた人でもわかる味』ができていないと伝わりません。

これはマクロビオティックを広めたい、野菜を広めたいという『想い』をそのまま『コンセプト』にしてしまったら起きた結果です。

いい野菜の活かし方の実例として
代官山のカノビアーノさんでコースを頼むとアンティパストとして
野菜がしっかりと盛り合わせてあるものがでてきます。

カノビアーノ 前菜

この写真だけでも11種の野菜が盛られているのですが
ある野菜は、ローストで、
ある野菜は、スチームで
ある野菜は、オーブンで
ある野菜は、生のままで、
とそれぞれの野菜が一番美味しい状態を見極めて調理されて提供されます。

とはいえ、野菜の素材の味を本当の意味で引き出す調理スキルというのはなかなハイレベルで誰にもできるものではなかったりします。

だからこそカフェ『想い』は特有ニーズ、相手のメリットにフォーカスした『コンセプト』に変換しなければならない』のです。

例えば
『野菜を使って、お客様の子供の食育をサポートするカフェ』
というコンセプトならば、お客様にもメリットがあります。

離乳食を始めたお子様でも食べられる野菜出汁の手作り離乳食をセット価格で提供したり
その離乳食と同じ野菜を使って大人も食べられるメニューを作り
『親子一緒に同じものを食べている』という親子の一体感の時間をサポートしたりすることで
明らかなメリットをお客様に感じていただき結果『選ばれる』ことになります。

この『想いをコンセプトに変換する』
はとても大事なことなのですが
そのことを『これだけ!プレゼンの本質』の中でとてもわかりやすく解説してくれています。

1万5000人のプレゼンテーションしてきた根底にあるもの

ここまでの文でなんとなくお察しかもしれませんが
この本は話し方の本ではありません。
(話し方も書いてはありますが、少なめだったりします)

選ばれ方の本、価値そのものの高め方の本です。

『話し手の持っているもので聞き手の最大のメリットは何か』
を突き詰め続けたから書ける本。
1万5000人の心に寄り添い続けたからこそ書ける本。
話術に特化したプレゼン本よりもはるかに『人の動かし方』に精通した本です。

だからこそ、カフェのコンセプト作りの時この本を読んでおくと
あなたのお客様に並み居る競合店から自分のカフェを選んでいただくことができるのです。
実際に瀧澤のクライアントさんのカフェも、この考え方にそってコンセプトを作り開店した結果
広告一切なしで初日から満席になるという結果がでています。

もちろん、お客様に追加オーダーをしてもらうためのおススメトークや
アルバイトをやる気にさせる教え方や伝え方を考える際にも大いに役に立ちます。

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