Contents
お店を支えるメニュー=看板メニュー
カフェはイメージ的にいろんなものを食べることができる、
選択する楽しみがある場所というイメージがあります。
とはいえお店の顔であり、なおかつ利益をあげるメニューが経営上必要です。
あそこに行ったらこれを食べる!という名物があるカフェとないカフェ。
どちらにお客様が行くか歴然です。
『たくさんメニューがある』ということを売りにするのも1つですが
ともすれば、1つ1つのレベルが普通で終わってしまいがちです。
よほどオペレーション寄りの調理スキルに自信があるのでなければ、
たった1つの競争相手に勝てる看板メニューをつくるほうが現実的です。
ここではその看板メニューがあるとどんなメリットがあるかをお伝えします。
ここでは釧路の喫茶店の名物料理
『スパカツ』が看板メニューだとしたらで考えてみましょう。
スパカツとは
トマトソーススパゲッティの上にとんかつを乗せたワンプレートメニューです。
反復することで料理のレベルがあがる
看板メニューはお店で一番でるメニューです。
ということは営業を通して何回も作ることで、
調理スキルが上がっていき手際も味も向上することになります。
とんかつも数揚げることで、より美味しい上がり具合を習得していくことができますし
パスタの茹で加減や味のキメ方もより素早く美味しくなっていきます。
ピーク時の対応がしやすくなる
お店の看板となるスターメニューですから、
忙しい時にそれがオーダーされる確率が高いです。
むしろ一番頼まれるメニューでなけれななりません。
逆に考えるとそのメニューの食材を多く仕込んだり
そのメニューに限って手間が少なくなる厨房機器等を購入するなど、
メニューが一番提供しやすいよう準備することができます。
スパカツなら、とんかつを揚げるのに
いちいち鍋に油を準備するのではなくフライヤーを使うとか、
パスタを茹でるのに鍋ではなく茹で麺機を使うなど
それに適した仕込みやオペレーションを作るといった対策が立てやすくなります
ロスが少なくなる
上と近いですが、看板メニューが出るとわかれば
仕込みもしやすくなり無駄な発注や期限切れを防ぎやすくなります。
また看板メニューとのバランスを考えて
他のメニューも看板メニューに使用している食材を利用したりすることで
他のメニューのロスが発生する確率も大きく減らすことができます。
原価が下がる
食材ロスが減り、発注がコントロールできることで
原価が確実に下げることができます。
また看板メニューは大量に仕入れることができるのでその分も原価が下がります。
とんかつの肩ロースも大きな塊で仕入れることで安くなりますし
トマトソースを作る際のトマト缶も
業務用の大きなサイズを使うことができるので安くなります。
口コミが発生しやすくなる
看板メニューのクオリティが高ければ、お客様は感動します。
感動すれば、誰かに言いたくなります。
看板メニューを言いやすいネーミングが付いていればなお良しです。
またSNSなどに投稿したくなります。
『スパカツ』というネーミングもシンプルで覚えやすく
口コミしやすいですし、迫力のある盛り付けなので
インスタ映えも十分です。
お店のスタッフが自慢できる
スタッフが知り合いと仕事先に話になって 『何が美味しいのー』って話になった時、
堂々と言えるメニューがあるかないかは大きいです。
『うちの店にきたらスパカツ食べなよ!』 『うちのお店といえばスパカツだよ』 と言えることで、
そんなお店で働いているというスタッフの自尊心を満たすことができます。
メニュー構成が考えやすくなる
軸になる看板メニューメニューがあるなら
それにあわせてドリンクやサイドメニュー、
はたまた店舗内装外装 厨房機器やユニフォーム、
サービススタイルまでも考えることができ
結果お店に統一感が生まれます。
例えばスパカツで使っているトマトソースを改良して
ナポリタンスパゲティをだすとしましょう。
材料のトマトソースだけでなく
パスタマシーンも当然活かせるし、
オペレーションもスパカツの流れでできるしと
営業上支障が少ないメニューを作ることができます。
コメント