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デリバリー専門店舗まぜそばジャパン
去年の11月にオープンしたデリバリー専門店のまぜそばジャパンさんにお邪魔してきました。
オーナーの橋本光弘さんのご厚意で自慢のまぜそばの
醤油
煮干し
トマト
和風豆乳
ジェノベーゼ
四川麻婆
を試食させていただきました。
えー、1人じゃないです(笑)
千葉県ラーメン界有数のラーメンブロガーロッキーさんとそのお知り合いの皆様といきました。
さすがに6人前は1人では無理です(笑)
で、食べる時はこんな感じです。
それを撮っているロッキーさん
試食まぜそば一言感想
醤油
まぜそばと言われて一番想像する味です。
やや甘めの醤油にほのかにニンニク風味がふわってきて食欲をそそる味です。
煮干し
煮干し粉ガツンです。
魚粉系が好きな人に鉄板です。
トマト
まぜそばというより美味しいポモドーロです。
トマトの酸味と甘みが楽しい箸で食べるパスタって感じです。
チーズ追加お勧めです。
四川麻婆
ピリ辛です。
と思ったら結構辛いです。
和風豆乳
どう味わってもカルボナーラです(笑)
粗びき胡椒なんてかけたらヴォーノ(美味しい)です。
卵黄落とそうものなら”ダンミ・ディ・ピュウ”(イタリア語でいくらでも入るもっとくれ、クッキングパパ調べ)
です。
ジェノベーゼ
イタリアンオイリーなまぜそばです。
ペペロンチーノよりのジェノベーゼです。
まぜそばジャパンの繁盛間違いないポジショニング戦略
さて本題。瀧澤が注目したのはまぜそばジャパンさんのポジショニングです。
ポジショニングってマーケティング用語なんですが簡単に言うと
他の競合と比べた時の自店の立ち位置です。
なのでポジショニング戦略というのは
他の競合と比べてどこで勝負するかってことになります。
そして競合というのは3種類に分けられます。
直接競合、間接競合、代替品です。
直接競合
直接競合とは言葉の通りサービス内容がほぼ同じの競合です。
カフェで例えると
商圏内の同業種の観点だと
商圏内のカフェや喫茶店が直接競合になります。
間接競合
間接競合とは一見競合ではないように見えるけどお客様の利用観点で被る競合のことです。
商圏内のランチ店舗の観点だと
商圏内のラーメン屋さんや定食屋さんやイタリアンレストランがやっているランチセット
会社の社食なども間接競合になります。
ランチ店舗の視点だと『お昼ご飯を食べる』ことなので
お弁当屋さんやコンビニやスーパー、もっと言うと奥さんの愛情手作り弁当も競合になります。
まぁ、それがでてきたらちょっと勝ち目は薄いですが(笑)
また14時くらいにのんびりした時間を求めにカフェに来ている人にとっては
『のんびりした時間を提供する』場所が間接競合になります。
言い換えると『今日はどこでのんびりしようかな』ってお客様が考えた時の競合です。
その時はマッサージ屋さんやマンガ喫茶やスーパー銭湯ですら競合になりうるのです。
ちなみに間接競合はやろうと思えば際限なく出てきます。
現実的なところで線引きをして競合と判断することがポイントになってきます。
代替品
そして3つ目として代替品です。
言葉の通り、同じ効果ではないけどまあ似たような効果を得られるくらいサービスの意味です。
のんびりした時間ですと缶コーヒーを飲む、タバコを吸うなどの一服でしょうし
ランチだと食べてる暇ないんでガムを噛んでごまかすとか
場合によってはカロリーメイトみたいなものとかウイダーインゼリーみたいなのも代替品扱いしてもいいかもしれません。
個人的には間接競合と代替品の境目って結構あやふやかな、なんて思います。
そしてお気づきかと思いますが、直接競合や間接競合、代替品は視点によって変わります。
ランチ店舗としての間接競合としてラーメン屋があげましたが
もしカフェの一番のコンセプトが
『昼休みをゆっくり過ごしたい人のためにどこよりも早くランチをだす』だとしたら
提供速度の速いラーメン屋さんも直接競合といってもいいでしょう。
競合を気にする必要のないブルーオーシャン戦略
競合の話を散々しておいてなんですが、
ポジショニングとして一番いい状態は競合が存在しない状態です。
市場に競合が存在しないところにポジショニングすることをブルーオーシャン戦略といいます。
これができると相当有利です。
カフェ例えると、商圏内で珈琲が飲めるカフェという市場では
他にも喫茶店やシアトル系カフェチェーン、はたまたコンビニ珈琲缶コーヒーも競合となりうるでしょう。
しかしあなたのカフェに凄腕のハンドドリップのバリスタさんがいて
豆も直接農園から仕入れていて、焙煎も自身の思い通りにできるとして
しかもその商圏にそのレベルの人がいないとすれば
商圏での『ハンドドリップの美味しい珈琲が飲める』市場では1人勝ちになります。
珈琲に本気でこだわっている人には十分な来店動機になります。
まぜそばジャパンさんのポジショニング
さて
なぜまぜそばジャパンさんが売れるポジショングといえるのか
まずは直接競合
食べログさんによる押上3キロ以内に10軒でてきますが
錦糸町だったり、秋葉原だったりと地元民にはちといきにくいところばかり。
1キロ以内だと0軒になります。
ただスカイツリー内のらーめん大さんには『油そば』がありますし
麺屋社中さんにもまぜそばがあるようなので
(食べログさんでは、少なくとも検索上ではでていません)
少しは競合がいると思われますが、
とはいえ押上でまぜそばを食べようとする時、まぜそばジャパンさんを選ぶ確率は高いと思われます。
(余談ですが『押上 まぜそば』でグーグル検索かけるとまぜそばジャパンさんの記事が結構1P目にでてきます。
そこにデリバリーという条件をつければ商圏内に競合はいません。
つまり『まぜそば+デリバリー』という条件においてはまぜそばジャパンさんはブルーオーシャンなわけです。
市場を『創造する』
さて、ここで根本的な疑問がでてきます。
『そもそもまぜそば自体にどれだけ食べたいと思う人がいるのか』
『ブルーオーシャンと言っているが、商売が成り立つほどの顧客が存在するのか』
ということです。
なるほど。ラーメンに比べればまぜそば(油そば、汁無しラーメンともい言う)は
認知も低いし、歴史も浅い。ラーメンに対するニーズに比べれば少ないのは間違いない。
もしまぜそばジャパンさんが『最高のまぜそば』みたいに
『商品クオリティのみ』で勝負にいっていたら確かにそうでしょう。
しかしまぜそばジャパンさんの最大の強みは
デリバリーを利用する可能性の高いオフィス街の出店にしたことなんです。
まぜそばを食べたい、のニーズよりむしろ
家からでられない、仕事で手が離せない、など
今いる場所から移動できないけど飯を食いたい
というニーズに対してのサービスなんです。
美味しい+αの価値を作ることで
独自の市場の創造して
自らブルーオーシャンを作ったということです。
さらに付け加えるなら
和風豆乳はカルボナーラ
ジェノベーゼやトマトはまさにパスタと言ってもいい商品。
そしてデリバリーのパスタってこの辺にはたぶん存在してないです。
なのでパスタの代替品のポジションも取りに行けることになります。
店内衛生レベルの高さ
そして大事なのは商品クオリティです。
どんなにマーケティング的に良くても商品が成立していなければ何の意味もないですが
味はもちろん問題ないとして
調理場及び事務所の整理整頓と清掃状態がとても素晴らしいものでした。
飲食店は味より、早さより、清潔さからくる安全を最優先しなければなりません。
その点でもまぜそばジャパンさんが売れるのは間違いないと思います。
もしそれでも売れ悩むようでしたら
マーケティングで満足するな!現場で確認すべき13のポイント
の記事を見ていただくと参考になるでしょう。
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