銀行がカフェ開業希望者に融資をしない理由

     

お店が一番借りたい時に銀行は貸してくれない

とある個人飲食店の店主が、3年目に入ったところで経営が厳しくなってきて
近くの信金や銀行に融資相談に行ったのですが、全て断られたそうです。
理由は、まず銀行の仕事って何か、というところから書いた方がわかりやすいですね。

銀行の仕事『お金を貸して、返済の時の利子で稼ぐ』

銀行の仕事はお金を貸して返済の利子で稼ぐことが本業です。
つまり
1 融資先を見つけて融資する
2 融資資金と利率分を回収する
この2つを回して営業することです。

なので返済相手としては
・融資金をより多く借りてくれる(何千万~億)
・返済能力がとても高い(経営実績がある)
・担保か保証人がある

ところが理想的な相手なわけです。
わかりやすく書くと
経営年数の長い大企業ですね。
なので、経営が厳しくなってる個人飲食店のような
・融資金額が数百万単位で1千万にいかない
・返済できるか怪しい業績
のところには融資しません。
貸し倒れになったとしたら、銀行の損失になってしまいますから。

実はカフェ開業希望者に銀行がなかなか融資しない理由も同じです。
・融資金額が数百万単位
・5年で7割潰れるというカフェ業界なので、しっかり返済できるか疑問
・無担保(担保になるものがない)の場合が多い
このあたりですね。

ちなみに飲食店は業績がいいうち(つまり銀行が貸したいと思っている時ですね)
に数百万借りて早めに返済
(極端な話ですが、融資を受けた後一切資金に手を付けなければいいのです)
して銀行相手に返済実績を作っておくことで
本当に資金調達しなければいけない時に(事業拡大、事業改善)に融資を受けやすくなります。

カフェ開業希望者はどこから融資を受ければいい?

さてこんな理由で、銀行事業だけだと、
大企業ばかりに融資資金が回り
中小零細事業主に資金が届かなくなります。
とはいえ中小企業が活躍しない国に未来はありません。
そこで公的な資金調達機関が存在します。
1 日本政策金融公庫
2 信用保証協会
3 商工会議所
の3つ

この3つは、
日本政策金融公庫は国が100%出資の特殊な民間会社
信用保証協会は自治体の直轄組織と
組織形態や調達ルートなあど条件は違えど結局のところ資金源は全て国。
なので、返済金の利子で稼ぐことよりも
融資したお金で事業を成功させ、国を盛り上げしっかり稼いでもらい
税金をより多くもらうことが目的です。
そしてこの3つが、カフェ開業時に利用することが多いのです。
これについては後日ここのブログ記事で順番に解説します。

 

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